ミノキシジル系育毛剤

数年前から育毛効果があるとして、注目を集めた成分「ミノキシジル」。
ここでは、ミノキシジル配合育毛剤と、ミノキシジルの基礎知識についてまとめます。

ミノキシジル使用育毛剤

商品名 濃度 概要
ロゲイン ミノキシジル濃度5% 本家本元の商品。
リアップ ミノキシジル濃度1% 大正製薬が日本での製造販売権を獲得。
ヘッドウェイ ミノキシジル濃度5% ロゲインのジェネリック品。
カークランド ミノキシジル濃度5% ロゲインのジェネリック品。他と比べ安価。
Minoxidil ミノキシジル濃度5% 溶剤にプロピレングリコールではなく
グリセリンを使っているため低アレルギー。

ロゲインのジェネリック品である「ヘッドウェイ」と「カークランド」は
ロゲインと成分的に同じものですので、値段と信頼性でお好きなものを選択できます。

リアップはメーカー的に「信頼できる」「手軽に購入できる」という反面、
ミノキシジル濃度1%と含有量が低い割に値段が高いというところがあります。

minoxidilは低アレルギーというのが魅力的ですが、使用している人が少ないようです。

ミノキシジルとは

ミノキシジルとは、血管拡張剤の一種で、体内の血管を拡張し、
血流を促進する働きがあります。

元々は、血圧降下剤として高血圧患者に処方されていた経口薬でしたが、
対象患者の多くに多毛症が見られたことから発毛効果があることがわかりました。
その後、正式に育毛成分として研究されるようになり、
1980年代に米国の「アップジョン社(現ファイザー社)」の手によって
濃度2%の発毛剤『ロゲイン』として販売されることとなりました。

このロゲインから始まり、さまざまなミノキシジル系発毛剤が開発・販売されており、
日本では『リアップ』が代表的なミノキシジル医薬品として販売されています。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルの元々の効果は血管を拡張し、一時的に血流を増加させることです。
その為、初めは血圧降下剤として利用されていたのですが、投与された患者の多くが、
頭髪を含む体毛の多毛症を訴えた為、発毛効果に着目されるようになりました。

なぜ血流を増加させると毛が生えるのか。
その理由については不明なところも多くありますが、ミノキシジルの持つ血管拡張作用が
毛根の持つ発毛力を向上させるという説が最有力候補になっています。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルは、元は血管拡張剤として処方されていた医薬品ですが、
濃度1%で使用者の5%に軽い副作用が生じています。

また、現在の健康状態によっては服用を控えた方がいい場合がありますので、
副作用の症状を含め、ミノキシジルについての注意事項を理解しておく必要があります。

ミノキシジルの主な副作用症状

ミノキシジル系発毛剤『リアップ』の開発元である大正製薬は、
リアップ発売にともない、臨床試験を行いました。

その結果、ミノキシジル濃度1%では全体の5.3%の被験者に、
濃度5%では全体の8.7%に副作用の発症が見られたと報告されました。

副作用の症状は大きく3つにわかれ、最も多かったのは接触皮膚炎、
つまり頭皮のかゆみやかぶれといった症状であり、
次いで湿疹、脂漏性皮膚炎
と続いています。

臨床試験ではこのような結果になりましたが、この他にも、
まれに頭痛や全身の発汗、むくみなどの症状が現れることが報告されています。

しかし、リアップの臨床試験の結果からもわかる通り、
全体的な副作用発症率はきわめて低く、9割以上の方は問題なく
使用できている
ことから、 比較的安全な医薬品の部類に入ると言えます。

ミノキシジルの摂取を控えた方がいいケース

ミノキシジルは、健康な方が用法・用量を守って使用する分には問題のない
医薬品と言えますが、健康状態によっては使用を控えた方がいい場合もあります。

たとえば、高血圧症として治療を受けている方や、もとから低血圧の方は要注意です。
なぜなら、高血圧症の治療を受けている方が処方薬とミノキシジルを併用してしまうと、
血圧が急激に下がりすぎる恐れがあるからです。

同様の理由で、もとから低血圧の方が使用すると、血圧が下がりすぎてしまう
危険性があるので、高血圧・低血圧の方がミノキシジルを使用する際は、
事前にかかりつけの医師に相談することをオススメします。

また、お腹に赤ちゃんのいる妊婦の方や、母乳をあげている方は、
母胎や母乳を通して胎児に医薬成分が吸収される可能性が指摘されています。
これまで、ミノキシジルによる胎児への重篤な影響は報告されていませんが、
妊娠中や母乳育児中の方はミノキシジルの利用は避けた方がいいでしょう。

ミノキシジル注射

ミノキシジルによる薄毛治療は、ロゲインなどの外用薬や、タブレットなどの
内服薬が一般的ですが、もっとも効果的かつ効率の高い方法として、
ミノキシジルの注射による治療法があります。

外用薬や内服薬に比べ、注射は文字通り直接薄毛部分に成分を注入するので、
即効性と効果が非常に高く、最も効率のよい治療法であると言われています。

薬を塗ったり飲んだりする手軽な方法とは異なり、
注射器を使用する為に通院する必要がありますが、
ミノキシジル注射には他の治療法にはないメリットもあります。

ミノキシジルの注射のメリット

ミノキシジルに関わらず、医薬品は体内への浸透率がそのまま効果の高さに繋がります。
ロゲインなどの外用薬の場合、頭皮に塗布するだけという手軽さが魅力ですが、
外側から塗るだけなので成分のすべてを頭皮に浸透させることは難しく、
また、汗などで成分が流れてしまう恐れもあります。

しかし、ミノキシジル注射なら、直接頭皮に成分を注入するので、液だれはもちろん、
成分がきちんと浸透したかどうかを気にする必要はありません。
また、体内への浸透率の高さでは内服薬も効果的ですが、体内に取り込まれた成分は
全身に回ってしまうため、頭髪以外の体毛が濃くなってしまうという欠点があります。

その点注射であれば、気になる薄毛部分だけにミノキシジルを投与できるので、
非常に効率よく薄毛を解消することができます。
ミノキシジルの注射は、外用薬と内服薬のよいところだけを導入した
画期的な治療法と言えるでしょう。

ただしミノキシジル注射には、病院に行く必要がある・コストが高い・
施術に痛みがともなう、などの欠点
もあります。
どの治療法を選ぶかは、自分の薄毛状態や経済状況、時間の有無などを考慮して
決めることをオススメします。


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